鉄鉱石の価格の見通しと関連銘柄
こんにちは!
本日は鉄鉱石について書きます。
世界は自動車の電動化へと流れており、今後さらなる電気自動車の普及が予測されています。
電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池の正極活物質には、以下のような種類があります。
・NCM (ニッケル・コバルト・マンガン)
・NCA (ニッケル・コバルト・アルミニウム)
・LFP (リン酸鉄)
など
中国の安い電気自動車に搭載されている電池には、リン酸鉄が使用されています。
すなわち、低価格帯の電気自動車の人気が高まれば、鉄鉱石や前回の記事のリン鉱石の需要が高まることが期待されます。
owngoalkun-credentials.hatenablog.com
しかし、鉄鉱石先物は2021年7月をピークに下落トレンドとなっています。
鉄鉱石先物の週足チャート ('22/7/2 時点)
使用サイト https://jp.tradingview.com/chart/qT0vElHG/
需要の増加は期待されていますが、リセッション危惧や金利上昇など逆風もあります。
今回の記事では機関による鉄鉱石の価格の見通しと関連銘柄をまとめました。
1. 鉄鉱石の価格の見通し
Bloombergのエネルギー・資源関連の部署が2022年に見通しを出していたようです。
(元サイトは見つかりませんでしたが、、)
このような価格予測は外れることが多々ありますので、あくまで参考です。
鉄鉱石価格の見通し
引用
2023年以降は下落見込みのようです。
当ブログで過去に紹介した非鉄金属は、2024年まで下落する見通しなので傾向は類似していますね。
ただし、非鉄金属の中には2024年以降は価格が上昇すると予測されている金属がありますが、鉄鉱石に関しては2024年以降も下落の見通しのようです。
2. 鉄は地殻中に豊富に存在
将来の価格の見通しには、将来の需要&供給もしくは消費&生産の予測情報が不可欠だと思いますが、見つけられなかったので、地殻中の存在度を載せます。
そのため、ただの参考情報です。
地殻中の元素の存在度
鉄は地殻中の存在度と採掘量が多いことから、供給は十分あると考えられます。
鉄鉱石の需要が増加しても賄えるのであれば、やはり鉄鉱石の価格は上昇しづらいかもしれません。
3. 鉄鉱石の採掘会社
鉄鉱石の価格に対してネガティブな内容が多いですが、関連銘柄を載せておきます。
2020年の年間生産量の多かった企業TOP5です。
1位 VALE (NYSE : VALE) (ブラジル)
生産量 : 3億トン
2位 Rio Tinto (NYSE : RIO) (オーストラリア)
生産量 : 2.86億トン
3位 BHP (NYSE : BHP) (オーストラリア)
生産量 : 2.48億トン
4位 Fortescue Metals Group (ASX : FMG) (オーストラリア)
生産量 : 2.04億トン
5位 Anglo American (LSE : AAL) (イギリス)
生産量 : 6100万トン
引用 Top five iron ore producing companies in 2020 by mining output
4. 所感
あくまで私の感想なので、投資判断は自己責任でお願い致します。
鉄鉱石の価格は上昇しづらいと思います。
当ブログの過去の記事で書いた金属の価格はいずれも2024年頃まで下落が見込まれていますが、2024年以降は価格上昇が見込まれている金属もあります。
鉄鉱石に関しては、2023年以降一貫して下落すると見込まれているようです。
確かに鉄鉱石の需要は増加することが期待されていますが、地殻中の存在度や採掘量も多いことから、供給が十分あるため価格は上昇しづらいと考えられます (ただし、政治リスクが関わると厄介です)。
以上より、現状鉄鉱石への投資妙味はなく、今から焦って買う必要はないと感じています。
本日は以上です。以下のような記事もありますので、よろしければご参照下さい。
owngoalkun-credentials.hatenablog.com