こんにちは、10月に入りましたね。
10月といえば株式投資を行っている方はご存知かと思いますが、暴落が多い月です。
すでに10/1 (木) には東証で取引停止が発生したり、10/2 (金) にはトランプ大統領がコロナウイルスに感染して米国市場が下落したりと、不穏なスタートとなっています。
1. 過去の株価の大きな下落は10月に比較的多い
過去のダウ平均の下落で10月に起こったことを簡単に以下に書いていきたいと思います。
10月28日 (月) -12.82% (歴代3位)
10月29日 (火) -11.73% (歴代4位)
1987年 ブラックマンデー
10月19日 (月) -22.6% (歴代1位)
10月26日 (月) -8.04% (歴代10位)
1997年 アジア通貨危機による米国株下落
10月27日 (月) -7.2%
2008年 金融危機
10月9日 (木) -7.33%
10月16日 (木) -7.87%
など
参考に歴代の下落率が大きかったトップ10のうち、10月以外の月については以下です。
2位 2020年3月16日 (月) コロナショック (-12.9%)
5位 2020年3月12日 (木) コロナショック (-9.99%)
6位 1929年11月6日 (水) ウォール街暴落 (-9.92%)
7位 1899年12月18日 (月) 19世紀末の大暴落 (-8.72%)
8位 1932年8月12日 (金) 世界恐慌の下落最終局面 (-8.40%)
9位 1907年3月14日 (木) 1907年恐慌 (-8.29%)
下落率が大きいトップ10のうち10月は4つ入っています。
また、曜日としては月曜日が多いです。これは土日に起こった出来事も含まれるためですね。
月曜日は土日月の3つの曜日の出来事が反映されるので、必然的に暴落の起こる曜日になる確率が高くなると考えられます。
短期トレードで土日に持ち越したくないという気持ちがわかります。
2. 各期間の10月の利回り
10月に暴落が多いと言われていても、各期間の平均で見るとダウ平均やS&P500はいずれもプラスです。
しかし、1年毎では8月や9月と比較すると、10月の変動率は高い傾向があります。
右記サイトを基にグラフを作成 https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-chart
3. 最後に
10月に起こった暴落を振り返ると、以下のようになっています。
1987年 ブラックマンデー
↓10年
1997年 アジア通貨危機による米国株下落
↓11年
2008年 金融危機
↓12年?
2020年 ??
2020年10月に暴落が起こった場合、規則的な間隔で発生したことになります。
投資家が警戒しだすと暴落は起こらないかもしれませんが、私は弱気スタンス (下落に注意) というスタイルで10月を迎えたいと思います。
ちなみに、私のこのようなアノマリーの類の記事は過去に「夏枯れ相場 (8月)」と「9月効果」では外しています。
2007年~2019年の13年間のS&P500の平均利回りは、8月で-0.54%、9月で+0.37%だったので、2020年の事前予想は8月が弱気で9月はやや強気でした。
しかし、実際は8月に+7.01%、9月に-3.92%と真逆の結果となりました。
そのため、今回の記事もあくまで過去のデータを見て書いているので、投資は自己責任でお願い致します。
また、長期投資戦略には関係のない話です。
短期トレードをする場合に、頭の片隅に少しでも入れていただければと思っています。
本日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
1885年~2006年のデータはジェレミー・シーゲル氏の「株式投資 Stocks for the Long Run」を参考にしています。