【貴金属】金銀プラチナのETFと積立の種類

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こんにちは! owngoalです。

 

貴金属 (金銀プラチナ) への投資を考えた際の、ETFや積立の種類をまとめてみました。

 

 

1. 金、プラチナ、銀の特徴を簡単に

金の特徴

・紀元前7-6世紀から貨幣として使われ始めた

株と逆相関の動きが起こりやすい

 

プラチナ (白金) の特徴

・通貨より宝飾や工業利用が多い

 例) 自動車の排気ガスの浄化触媒、燃料電池の電極

株と正相関の動きが起こりやすい

 

銀の特徴

・金の100分の1程度の価値

・市場規模が小さい

 → 過去にウォーレン・バフェット氏の買い占めにより大幅に値を上げたことあり

 ・需要の約6割が工業用

 例) 半導体などの電子材料

 

2. 金、プラチナ、銀の価格推移

金、プラチナ、銀の月足チャート

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引用 https://jp.tradingview.com/chart/

プラチナは2012年ごろには金と同価格だったのに、今や金の価格の半分ほどです。

2010年~2017年はいずれも価格の傾向があっているものの、2018年以降は金価格が上昇しているのに対して、プラチナや銀の価格は下がっています。

 

銀の月足チャート (拡大) 

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プラチナや銀への投資は、金に対してまだ価格が低いため、上昇の余地があるということで期待されます。

 

しかし、先ほど述べたようにプラチナや銀は、金と比較して工業への利用が多いため、コロナショックにより工業生産が低下して需要が下がった場合に、さらに価格が下落する恐れもありそうです。

 

 

3. ETF

3-1. 金ETF

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3-2. プラチナ (白金) ETF

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東証以外に以下のNYSE Arca市場のETFがありますが、SBI証券楽天証券では取り扱いがありません。

・PPLT (アバディーン・スタンダード・フィジカル・プラチナ・シェアーズ・ETF)

・PGM (iパス・シリーズB・ブルームバーグ・プラチナ・サブインデックス・トータル・リターン・ETN)

 ・PHPT (ウィズダムツリー・フィジカル・プラチナ)

 

3-3. 銀ETF

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以下のロンドン証券取引所上場のETFもありますが、SBI証券楽天証券では取り扱いがありません。

・PHAG (ウィズダムツリー・フィジカル・シルバー)

・SLVR (ウィズダムツリー・シルバー)

 

3-3. ETFの中ならどれがいいか

個人的な見解ですが、やはり売買代金や出来高が大きく、信託報酬や経費率が低いETFがいいかなと思います。

 

 

東証1部よりNYSEETFの方が経費率が低いですが、売買手数料を考えると変わってきます。

例えば、国内銘柄の売買に1日の約定代金合計額が50万円以内なら手数料がかからないコースを選んでいるとしましょう。

国内ETFの売買が1日50万円以内なら手数料がかかりませんが、米国ETFは1株から手数料がかかります。(厳密に言うと約定代金の0.45%が0.01ドル以上であればかかる)

SBI証券なら1注文で、約定代金の0.45% (税抜き) がかかりますので、これも考慮して経費率を見たほうがいいでしょう。

 

 

ちなみに、金の果実シリーズである「1540純金上場信託」や「1541純プラチナ上場信託」、「1542純銀上場信託」は、ETF受益権を引き換えに一定の条件でプラチナや銀現物に転換 (交換) 可能です。

 

国内に上場している貴金属ETFの中で、日本国内で転換 (交換) が可能なものは、「金の果実」シリーズのみみたいです。(2019年3月1日現在)

 

4. 純金積立

ETFではなく純金積立という毎月一定の額で現物を購入する方法もあります。

純「金」と書かれていますが、プラチナや銀も積立できます

証券会社によっては、専用の「金・プラチナ取引口座」を開設しなければなりません。

 

費用について

まず月々の積立額によって以下のように買付の手数料+消費税 1.65% (=1.50%+0.15%) がかかります。

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引用元_楽天証券

 

次に、現物を買うという消費税10%がかかります。(ただし、売却時に金価格に消費税が上乗せされて支払われるので、相殺されます)

 

最後に、証券会社によっては別途配送料 (現地保管先から日本国内への配送手続きの費用) がかかり、またスプレッド (買付価格と売却価格の差) があります。

 

ちなみに、売却の手数料や年会費、保管料は無料のところが多いです。

 

配送料を抜いて、ざっくり買付時にかかる費用をまとめると、

1.65% (買付手数料、税込み) + 10% (消費税) + 2.37% (スプレッド) = 14.02%

ETFの経費率や買付手数料に比べると20倍以上高いです。

 

1度購入したら年間の経費率がかからないし、現物を保有しているという安心感がありますが、いかんせん費用が高いです 笑

 

5. 最後に

私は資産のうち10%~20%が貴金属ETF (金銀プラチナまんべんなく)、3~5%が金鉱株となるように調整しています。

 

 

購入するとしたらETFかなと思います。概算でも純金積立の費用はETFの信託報酬の20倍以上かかる見込みなので、経費が掛かりすぎるのは避けたいですね。

 

 

以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

各貴金属の詳細については以下の記事で書いています。

owngoalkun-credentials.hatenablog.com

owngoalkun-credentials.hatenablog.com

owngoalkun-credentials.hatenablog.com

 

金鉱株について書いた記事もあります。

owngoalkun-credentials.hatenablog.com

owngoalkun-credentials.hatenablog.com

 

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