ダウ10 (ダウの犬) 戦略やS&P10戦略とは?
本日は投資戦略について、書きたいと思います。
有名かもしれませんが、市場より優れた利回りを記録した高配当利回り戦略として、
・ダウ10 (ダウの負け犬) 戦略
・S&P100戦略
という方法があります。
※この記事は投資戦略をオススメしているわけではありません
1. ダウ10 (ダウの負け犬) 戦略とは
ダウ平均構成銘柄のうち、配当利回りが最も高い10銘柄をある年の12月31日に購入し、それらを翌年いっぱい保有し、12月31日になったらその時点で配当利回りが最も高い10銘柄と入れ替えるというプロセスを繰り返します。
ちなみに、「ダウの負け犬」戦略と呼ばれるのは、配当利回りが高い銘柄というのは、たいてい株価が低迷して投資家に人気がないためです。
2. S&P10戦略とは
S&P500構成銘柄の時価総額上位100銘柄の中から配当利回りが高い上位10銘柄を選択するというものです。
3. 利回りの比較
ダウ10戦略とS&P10戦略の投資利回りは、1957年~2006年の間、ベンチマーク (ダウ平均やS&P500) と比べても、それぞれ3%と4.5%高い利回りとなっています。
引用 ジェレミー・シーゲル (2009). 株式投資 第4版 日経BP社
そのうえ、ダウ10戦略とS&P10戦略は、表に示すように、ダウ平均やS&P500よりβ (ベータ)* が低いです。
*β (ベータ) とは市場全体の変動に対する株価の感応度のことです。
引用 ジェレミー・シーゲル (2009). 株式投資 第4版 日経BP社
β (ベータ) が1より低いと市場平均よりボラティリティが低い。すなわち市場平均より低い利回り、低いリスクとなります。
ただし、IT銘柄がバルブのピークに達した1999年や強気相場では、ベンチマークに比べて利回りが悪くなる傾向があります。
4. 仮に銘柄を選定した場合 ('20年6月25日時点)
4-1. ダウ10
サイト SBI証券
4-2. S&P10
サイト SBI証券
XOMとCVX、IBMはダウ10とS&10の両方にランクインしてますね!
5. 最後に
今回の記事は以下の本を参考にしました。株式投資をやられていたら、読まれている方も多いかと思います。かなり株式投資の勉強になる本です。
株式投資第4版 長期投資で成功するための完全ガイド [ ジェレミー・J.シーゲル ] 価格:3,080円 |
本日は以上です。少しでも参考になればと思います。